2017/03/28

屋久島旅行2(木あそび10年目、氣づきを求めて)

10年目 新たな氣づき2 ~屋久島旅行を終えて~

 屋久島の魅力は一言で言うと、【共助】であると感じた。
島全体、森の木々も、住まう人々も、個々の存在を認め合い、寄り添い合い、助け合う姿、それこそがこの島の魅力だ。

【ゆるく繋がる島民】

屋久島は、外周に大きな国道があり、その周りに26の集落がある。最初の移住跡地は、北西部の西部林道の中にひっそりと残されているという。深い森の中に、海岸から運んできたと考えられる丸石が積み上げられているらしい。さすがに、今の私ではたどり着くことができなかったが、ありがたいことに話は聞くことができた。昔の島民は、大変な苦労をして生活をし、島の石杖を築いてきたのだろう。




漁業、農業と第一次産業が主であった島が、1993年に世界自然遺産に登録され、島の産業は観光業に特化していったようだ。国内外からの観光客が急増し、華やかな観光業が主要産業になりつつあるが、数年前に屋久島に移住した若者たちと時間を共にし、語り合う時間を持つなかで、今なお、昔ながらの精神を受け継ぐように、島民同士が支え合う姿をみることができた。自分の作った野菜、果物を分け合い、おすそわけしていく仲間、毎晩のように集って語り合う仲間達、草刈りなどの共同作業を行う仲間、ゆるく繋がるコミュニティの存在が、我々、都市部からの旅行者に共助の温かみを感じさせ、心に平安を与えてくれるのだと思う。



移住した若者たちは、屋久島に呼ばれ、足を踏み入れた瞬間『ただいま!』と移住を決めたそうだ。都市部に暮らし、お金を稼ぐこと、生活することに追われるのではなく、自分の人生を生き抜くこと、他者と共助、共存することを選んだ若者たち。若くして、人生のターニングポイントを迎え、まっすぐまっすぐ生きることを選んだ、彼らの人生にエールを送りたい。そして、彼らが取り戻した[共助]のウエーブが都市部に暮らす私達に届く日を楽しみにしたい。


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